日本のレトロ文化「自転車紙芝居」を通じた国際交流イベントが江戸川で開催!

4月18日、社会福祉法人自靖会・特別養護老人ホームいずみの地域交流スペースにて、「自転車紙芝居」の口演イベントが開催されました。
本イベントは、インドネシア人の特定技能人材紹介を行う登録支援機関・OGWP(大空グローバルワークプラス)が主催。自転車の荷台に紙芝居をのせて物語を届ける「自転車紙芝居」を通じ、施設利用者や近隣住民と、その地域で働くインドネシア人スタッフが、世代や国籍を超えて親睦を深めることを目的としています。
当日は、東京・三鷹で駄菓子屋を営みながら全国各地で口演を行う「紙芝居使 せんべい」さんによる紙芝居口演のほか、自分だけの“4コマ紙芝居”を制作するワークショップや、なつかしの駄菓子販売会も実施されました。

“紙芝居”を通じて多国籍の参加者が笑顔に
当日は施設利用者や地域住民、江戸川区内で働く外国人など約30名が来場しました。プロの紙芝居使・せんべいさんによる威勢のよい呼び声と軽快な拍子木の音が響き渡ると、会場は一気に活気づきました。

冒頭で行なわれた「とんちクイズ」では、「“すべって転んで”の後ろに続く都道府県は?」(正解は大分「おおいた」県)といった日本語特有のユーモアを交えたなぞなぞが出題。正解するとアニメキャラクターが描かれたステッカーや、おもちゃの指輪といった駄菓子屋おなじみの景品がもらえることもあり、我先にと答えを出し合う参加者の姿が印象的でした。

場が温まってきたところで、口演本編となるオリジナルストーリー『あの日の夕陽の日』を上演。これは、当時の自転車紙芝居の情景を描いた物語で、昭和の子どもたちにとって最大の娯楽であった紙芝居の様子を忠実に再現した作品となっています。当時を知る世代にはなつかしさを呼び起こし、外国籍の若者には未知の日本文化に触れる機会となりました。
冒頭では主人公の女の子に観客の名前を付ける演出がなされ、インドネシア人スタッフさんの名前が採用されました。そして、本作一番の盛り上がりどころである、昭和のヒーロー『黄金バット』の登場シーンでは、全員からヒーローの名を呼ぶかけ声が上がるなど、国籍や年齢を問わず、多くの参加者がその世界観に引き込まれていました。


終演後には、『あの日の夕陽の日』の中で“紙芝居屋のおじさん”がお客さんに売っていた「ソースせんべい」が実際に振る舞われました。これは当時の紙芝居師が口演の前後で販売していた、自転車紙芝居には欠かせない定番の駄菓子です。
せんべいを配る際には、受け取る人の似顔絵をソースを使ってその場で描くという演出も。せんべいを受け取った人たちは、「自分の顔そっくり!」と言いながら自撮りをするなどして楽しんでいました。また、せんべいが食べられない人には、成功すると景品がもらえる“カタヌキ”が配られました。


初めて紙芝居を体験したというインドネシア人の参加者からは、「“紙芝居”がどんなものかわからなかったけれど、アニメのようにストーリーがあって楽しかった。皆で笑ったり、かけ声を言ったりする場面もあり、“めっちゃ”面白かったです!」という声が寄せられました。
4コマ紙芝居を作るワークショップや駄菓子の販売会も
口演の後には、希望者を対象にオリジナル紙芝居のワークショップを開催。絵が苦手な人でも、色をぬったり線を引いたりするだけで作品を作れる“4コマ紙芝居”の制作と発表会が行われました。
参加者は自身の趣味や将来の夢、日常のルーティンをそれぞれのセンスで描き上げ、個性豊かな作品を披露。参加者たちも「この絵はなんだろう?」「ユニークな話だね」と口々にコメントしながら、一緒になって発表を楽しんでいました。



イベントの締めくくりには駄菓子の販売会も行われ、施設で働く介護スタッフを中心に「駄菓子を買いたい!」という人たちが集まりました。なつかしの駄菓子を片手に談笑する人や、「インドネシア人のスタッフに食べさせたい」と、お土産用に駄菓子をたくさん買う日本人スタッフの姿もありました。


OGWPとして初の試みとなった今回のイベント。自転車紙芝居という“昭和レトロ”な日本文化を通じ、多くの人が笑顔でつながる会となりました。
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