日本人が新年を祝うために行う6つのコト
新型コロナウイルス感染症に関する規制の緩和に伴い、再び日本に訪れることができるようになった2022年。2023年は、世界経済が再び成長することが期待されます。
年が変わることに伴い、今年も日本各地では新年をお祝いするイベントが各地で開かれました。実は日本には、こうした新年を祝うための文化的な行事がたくさんあります。ここでは、そのうちの6つを紹介します。
1. 大掃除
大掃除のイメージ | Unsplash
日本では、新年を迎える前に「大掃除(おおそうじ)」と呼ばれる大規模な掃除を行います。12月29日~31日に「年神様」という神様が家にやって来ると信じている日本人は、12月13日から29日までの間に、事務所や住居などのさまざまな場所を掃除します。
2. お正月の飾り
お正月の飾り | PhotoAC
お正月が近づくと見られるようになるのが、「お正月飾り」です。お正月飾りにはさまざまな形があり、それぞれに意味があります。
代表的なものが、竹や松を使った「門松(かどまつ)」。家や建物の入り口に置かれるこの飾りは、幸運をもたらす神が訪れ、宿る場所であると信じられています。
そのほか、「注連飾り(しめかざり)」と呼ばれる、しめ縄や松、柑橘類などを使った飾りもあります。魔除けや幸運をもたらすとされ、家の玄関などに飾られます。また、お餅を2つ重ね、その上にみかんをのせた「鏡餅(かがみもち)」は、日本の多くの家庭で小さな神棚の上に置かれます。
これらは、日本にあるお正月飾りの一例です。実は、飾りの上や中にみかんが使われているものが多くあります。なぜみかんが使われているのか、考えてみてください。実は、きちんとした意味があるのです。
3. 年賀状
年賀状 | PhotoAC
「年賀状」とは、新年のお祝いの言葉を書いて郵便で送る、伝統的なカードです。年賀状は特別なデザインが施されたはがきで、あらかじめ郵便切手が含まれています。
日本郵便(Japan Post)では、クリスマス前までに年賀状を投函すると、1月1日に指定した住所へ届けられる仕組みになっています。年賀状を送る人は毎年多いため、郵便局では年賀状専用の特別なポストが設けられるのも特徴です。
4. 年越し蕎麦
蕎麦 | PhotoAC
蕎麦は、そば粉から作られる麺料理で、日本の伝統的な食べ物のひとつです。日本には、大晦日に蕎麦を食べる習慣があり、これは「年越し蕎麦」と呼ばれています。
大晦日に食べる蕎麦には、麺のように細く長く、健康で長生きできるようにという願いが込められています。また、「年越し蕎麦」という名前には、「年を越す蕎麦」という意味もあります。
5. 初日の出
初日の出のイメージ | Unsplash
初日の出は、新年の最初の日の出を拝む行事です。日本人は、この日の出の時に年神様が降臨すると信じています。
東京スカイツリーや東京タワー、東京都庁などの高層ビルでは、毎年1月1日に初日の出イベントが開催されます。ただし、来場できるのは抽選で選ばれた人のみとなっています。高層ビルだけでなく、海辺や山の上で初日の出を見る人も多くいます。
6. 初詣
初詣 | PhotoAC
多くの人は、初日の出を見た後に神社を参拝し、新年の開運や繁栄、安全を祈る「初詣(はつもうで)」という伝統的な行事に参加します。
通常、日本人は1月1日から3日までに神社を訪れます。中には、早い順番で参拝するために、朝3時から神社の前に列を作る人もいます。特に浅草寺や明治神宮、神田明神などの人気神社では、長い行列ができることもあります。
神社の参拝の作法については、こちらの記事でも紹介しています!
“無宗教”なのに信仰熱心な日本人
日本をはじめ、各国の新年を迎える伝統行事にはそれぞれ違いや特徴があります。日本を訪れた際は、さまざまな伝統行事に参加して新年を迎え、日本人と一緒に祝う体験をぜひ楽しんでください。
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