瀬戸焼や伊万里焼など、日本には各地にその土地の「土」を生かした焼き物があります。日本だけでなく世界各地の陶芸作品を観ることができる美術館をはじめ、陶芸を学ぶことができる学校を紹介します。
愛知県陶磁美術館
日本最大級のやきものミュージアムとして1978年6月1日に開館。日本だけでなく世界中のやきものを、古代から現代に至るまで多数展示。また、陶芸体験施設では小さな子どもから上級者までが楽しめるユニークなワークショップを開催しています。四季折々の景色を楽しめる広大な敷地も見ものです。
岐阜県現代陶芸美術館
展示室内 岐阜県現代陶芸美術館
『陶芸の現代』をテーマとした美術館。実用品・産業製品として作られた陶磁器も収集しているのがポイント。19世紀末以降に作られた世界各地の陶芸作品の収集だけでなく、陶磁器を通して世界の歴史などに着目する企画展も年に数回開催しています。さらには、地域の連携などにも力を入れています。
大阪市立東洋陶磁美術館
新館ロビー
世界的に有名な東洋陶磁のコレクションである「安宅コレクション」を寄贈され1982年に設立。国宝2点、重要文化財13点を含むコレクションは、世界トップクラスの量と質を誇ります。代表的な作品約300点を系統的に展示しており、学術的水準と芸術性の高さを両立する特別展も年1~2回開催しています。
嵯峨美術大学
京都市右京区にある私立大学。2年制コース(美術学科・専攻科)も設置されています。芸術教育を中心に、造形学科とデザイン学科を選択することができ、特に造形学科複合領域には陶芸工房施設も。外国人留学生の受け入れ態勢も整っており、下宿紹介や健康管理、奨学金などの手厚い支援をしています。
京都精華大学
京都市左京区にある表現の総合大学。2021年4月には国際文化学部・メディア表現学部が新設されました。1年次は7つの専攻(洋画・日本画・立体造形・陶芸・テキスタイル・版画・映像)から好きな分野を選んで体験。2年次からは専攻に所属し、専門を深め、4年次には集大成として卒業制作に取り組みます。
京都伝統工芸大学校
カリキュラムの約80%が実習系の授業で、一流の工芸士たちの指導を受けられます。陶芸専攻では、1年次・2年次に「ろくろ成形」と「絵付け」の両方を基本から実習カリキュラムで学習。3年次からは、さらに釉薬の基本から応用までを学びます。 また、「手びねり」や「たたら」などの技も会得可能です。