インドネシアの食・音楽・伝統芸能を体感!「日本インドネシア市民友好文化フェスティバル2025」レポート
日本とインドネシアの交流イベント「日本インドネシア市民友好文化フェスティバル(IJFF)」が、10月18日・19日の2日間、東京・代々木公園で開催されました。
17年目となる今年は過去最多の104ブースが出店し、約10万8,000人が来場。本記事では、1日目の様子を紹介します!

ロックバンド「Utopia」の元メンバー登場に、インドネシアの若者たちが大熱狂!
会場には、伝統音楽や舞踊が楽しめるメインステージを中心に、飲食や雑貨を販売するブースエリア、人気楽曲に合わせて踊れるDJエリア、ハイストライカー(力試しゲーム)や射的で遊べるミニゲームコーナーなどが設けられました。




開会式には、駐日インドネシア共和国大使館の臨時代理大使、マリア・レナタ・フタガルン氏をはじめ、両国の交流に携わる関係者が登壇。観客全員に配られた伝統楽器「アンクルン」をみんなで演奏する企画も行われました。


今回の目玉は、インドネシアの若者に人気のシンガー・SHAKIRA JASMINEさんや、2000年代に人気を博したロックバンド「Utopia」の元メンバー、RaspatiさんとPiaさんによるライブです。
SHAKIRA JASMINEさんは、インドネシアの国民的唱歌「TANAH AIRKU (我が故郷)」をはじめ、YOASOBIの「たぶん」やABBAの「ダンシング・クイーン」などをカバー。さらに、未リリース曲「mr melodramatic」も初披露しました。


そして、Raspatiさんがインドネシアの風景映像をバックに、インドネシア人としての誇りを歌った愛国歌「indonesia pusaka」などを熱唱すると、続いてPiaさんが登場。「Hujan」などのヒット曲をファンとともに大合唱しました。




飲食ブースは過去最多の42店舗が出店!朝から行列ができる店も
ブースエリアは、前年から15%増の42店が出店した飲食エリアを中心に大盛況。ナシゴレンやサテといった定番料理に加え、インドネシアコーヒーや揚げバナナなどのスイーツ、ムスリム対応のシイタケ焼きなどが並びました。





在日インドネシア人御用達の「CINTA JAWA CAFE」や、現地スタイルでジャワ料理を提供する「MONGGO MORO」は、朝10時台から行列ができるほどの人気ぶり。一方、大阪万博で話題を呼んだ「ヨヤクナシ」を歌って踊りながら集客を試みるスタッフの姿も見られました。

ほかにも、ムスリム向け食品を20年以上扱う「株式会社二宮」によるハラール食材の販売や、バリ雑貨などの工芸品店、日イ両国の伝統衣装であるバティックや浴衣の試着ブースが登場。また、インドネシア料理でよく使われる小さな赤タマネギ「バワンメラ」を販売する店もありました。バワンメラはサンバル(辛味調味料)やナシゴレンなどに欠かせない食材ですが、日本ではなかなか手に入らないため、多くの来場者が購入していました。



東京にいながらインドネシアの空気を体感できる
会場には多くの日本在住インドネシア人が訪れていました。来場者のコメントの一部を紹介します。

「今年の1月から、立体駐車場の建設を手がける会社で技能実習生として働いています。会社の人からIJFFのことを教えてもらい、社会科見学を兼ねて来ました。バクソやナシゴレンを食べて、母の味を思い出しました」

「『Utopia』のファンです!TikTokでPiaさんのライブがあると知り来場しました。日本に来てまだ4ヵ月ですが、地元の料理を食べると故郷が恋しくなりますね。一押しはレレ・ゴレン(ナマズのから揚げ)です」
インドネシアの文化を体感できるこのイベントは、インドネシア人にとっては“ふるさと”を感じられる場所、日本人にとっては新しい文化に出合える機会となりました。インドネシアへの旅行気分を味わえるIJFF、ぜひ来年参加してみては?




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