2025年10月16日

BINUS大学日本語学科による“ブンカサイ”が開催!「BUNKASAI “Retro Party” 2025」レポート

10月11日・12日の2日間、インドネシアを代表する私立大学・BINUS大学の日本語文学学科が主催する「BUNKASAI “Retro Party” 2025」が、北ジャカルタのショッピングモール「プルイト・ビレッジ・モール」で開催されました。

このイベントは、同学科の学生団体「日本文学学生会(HIMJA)」が中心となり、日本の学校で行われる文化祭を再現したもの。HIMJAは日本に関するさまざまな催しを企画・運営しており、今回の文化祭もその一環として行われました。

2015年を最後に開催が中止されていた本イベントは、2024年に復活。2年目となる今回は、学生だけでなくモールを訪れた一般の人々も楽しめるよう、スケールアップして実施されました。

今年の文化祭のテーマは「Back to 90s」。1990年代の日本で流行したファッションや音楽、カルチャーにスポットを当て、メインステージでさまざまなイベントが行われたほか、約20のブースが出店されました。

日本では、こうした90年代の文化が“平成レトロ”として10〜20代の若者を中心に注目を集めていますが、インドネシアでも当時の日本のアニメやマンガが今なお根強い人気を誇っています。会場は、そんな“懐かしさ”と“新しさ”を融合した装飾で彩られ、インドネシアの若者たちの目を引きました。

ここからは、イベント1日目の様子をレポートします。

カラオケやコスプレなど、日本のサブカルにまつわる大会が開催

会場中央のメインステージで行われたのは、有志の参加者によるカラオケ大会やコスプレ大会、クイズ大会などのイベントです。

カラオケ大会には、子どもから大人まで幅広い世代の24名が参加。最新のアニメソングはもちろん、インドネシアでは“第二の国歌”とも称される五輪真弓の「心の友」や、『仮面ライダーBLACK』のテーマ曲、スキマスイッチの「全力少年」などが歌われました。

日本のサブカルチャーとして人気を集める「コスプレ」の完成度を競う大会では、プロのコスプレイヤーが審査員を務め、渾身の衣装を身にまとった17名の参加者が日本のアニメやゲームのキャラクターになりきって登場しました。

日本人の歌手やローカルアイドルグループによるライブも!

ステージイベントの終盤には、駐在員で日本人歌手のHIRO UMEDA(ヒロ・ウメダ)さんが出演。TikTokをきっかけにインドネシアの若者の間でブームになった松原みきの「真夜中のドア(Stay With Me)」をはじめ、インドネシアで人気の楽曲を、東ジャワ発祥の伝統ポップ音楽“コプロ(Koplo)“風にアレンジして歌い上げました。

トリを飾ったのは、インドネシアのローカルアイドルグループ「Twenty Nine Teens」。5人のメンバーが「Felicity」「Higher!」「Aku Berharap (Untuk Denganmu)」「Kitto Kitto」などのオリジナル曲を元気いっぱいにパフォーマンスし、会場を熱気で包み込みました。

ブースエリアでは日本のソウルフードの販売や浴衣の着付け体験が実施

日本の文化祭に欠かせないのが、やはりブースエリアです。たこ焼きやどら焼き、餅、抹茶ラテなど、日本のソウルフードを味わえる飲食エリアに加え、人気アニメや漫画のファンアートを頒布するブースも並び、多くのファンでにぎわいました。

BINUS大学日本語学科のブースでは、好みの柄を選んで浴衣の着付け体験ができる「浴衣レンタルコーナー」が設置。思い出の一枚を撮影できるフォトブースも用意されていました。

学生たちの視点で新たな日本の魅力を発信した「BUNKASAI “Retro Party” 2025」は、2日間にわたり大盛況のうちに幕を閉じました。来年の“ブンカサイ”はどんなテーマで開催されるのか、今から楽しみです!