12月4日は「血清療法の日」
12月4日は「血清療法の日」です。
1890年のこの日、細菌学者の北里柴三郎とドイツの医学者であるエミール・フォン・ベーリングが、破傷風とジフテリアの血清療法を発見しました。
血清療法とは、動物に無毒化・弱毒化した毒素を注射して抗体を含む血清を作り、それを投与することで感染症の治療や予防をする方法です。この治療法を確立させた北里柴三郎は、破傷風菌の純粋培養やペスト菌の発見などで伝染病予防や細菌学の発展に大きく貢献したことから「近代日本医学の父」として知られています。
なお、北里柴三郎は北里大学の母体となる私立北里研究所(現:学校法人北里研究所)を設立したほか、慶應義塾大学医学部の発展や大日本医師会の運営にも携わりました。そうした功績が認められ、2024年7月から発行された新しい千円紙幣の肖像に選ばれています。