更新日2025年06月06日
日本語学校インタビュー 日本国際語学アカデミー

実践的な日本語の指導から日本企業への就職まで学生の目標が実現できる体制づくりを行う

橋本和也さん
東京事務局 留学生募集担当
日本国際語学アカデミー 東京事務局

函館・京都・福岡の3エリアにキャンパスを構える日本国際語学アカデミー。会話を中心とした「使える日本語」が学べるだけでなく、業界との強力なネットワークを生かして就職支援を行うこの学校は、「日本で学び、働き、未来を切り開きたい」と考える人にとって最適な選択肢となるでしょう。

今回は東京事務局で留学生の募集を担当する、橋本和也さんに話を伺いました。

地方大学への進学や企業への就職までをサポート

――学校の特徴と、コースの詳細を教えてください

2013年に設立した日本国際語学アカデミーは、学生向けマンションの管理を中心に不動産事業を手かける株式会社ジェイ・エス・ビーが運営しています。函館校・京都校・福岡校の3校があり、地元大学への進学や地域にある企業への就職に関するサポートをはじめ、それぞれの学校が教育を通して地域を活性化させる教育方針を立てています。地元の企業や商工会議所、人材紹介会社とも連携しているので、特定技能・技人国ビザのどちらでも就職が可能です。

本校で学べるコースは、日本の大学や専門学校への進学を目指す「進学コース」と、特定技能1号のビザを取得して卒業後すぐの就職を目指す「一般コース」の2つです。

進学コースでは、大学で求められるJLPT(日本語能力試験)のN2、N1レベルに到達できるようなカリキュラムを組んでいます。正しい日本語の発音から学び、最終的には専門用語を理解し、論文を書けるようになるまで指導します。このコースを選んだ学生の多くは、それぞれの学校に近い地域の専門学校や大学に進学します。函館は学校自体の数が少ないので、仙台や東京といった本州方面を選ぶ人もいます。

一般コースでは、在留資格認定証明書(CoE)を申請する段階で、希望の業種をヒアリングし、早い段階から将来のキャリアに向けて準備を進めます。このコースでは試験対策のほか、履歴書の書き方や面接のアドバイス、求人情報の提供など、キャリアプランの形成から就職まで、全面的にサポートします。希望が多い業種は、介護や外食業、宿泊、自動車整備です。

現在は大半が進学コースを選んでいますが、東南アジアや南アジアからの学生を中心に、一般コースを希望する学生も徐々に増えています。今後はより柔軟な進路選択ができるように、2つのコースを統合して一人ひとりの学生に合わせた教育を行なっていく予定です。

――授業の特徴を教えてください

どちらのコースも、文法だけでなく「使える日本語」を習得することを重視した授業を行なっています。教材も多くの日本語学校が使っている『みんなの日本語』ではなく、より実践的な会話に重点を置いた『できる日本語』を使用しています。日本での生活や就労を真剣に考えている学生には、非常に適した教育スタイルだと思います。

光熱水費込み、家電備え付けの学生寮を用意

――授業以外の活動はありますか

課外活動として、書道体験、スピーチ大会、スポーツ大会、ピクニックなどを実施しています。これらのイベントは日本の文化を学ぶだけでなく、他国から来た学生と交流する機会になっています。春休みや冬休みなどの長期休暇もあるので、観光に行く時間も作れます。

――生活面で支援していることはありますか

親会社が学生向けマンションを運営しているという強みを生かし、冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機などが備え付けの学生寮を用意しています。水・電気・インターネット料金も寮費に含まれているうえ、寮から学校までは徒歩か自転車で通えるので交通費もかかりません。

最初の6ヵ月間は必ず入寮してもらい、日本で暮らすためのオリエンテーションを行ないます。その後は引っ越すこともできますが、生活の利便性や安心感から寮生活を続ける学生がほとんどです。

また、希望する学生には日本語レベルに適したアルバイトも紹介しています。特に函館校は「湯の川温泉」という観光地にキャンパスがあるため、冬から春にかけては多くのホテルや旅館から求人募集がかかります。ベッドメイキングやビュッフェエリアの清掃など、日本語があまり話せなくてもできる仕事なので、入学したばかりの学生にはうってつけです。日本語が話せるようになってくると、コンビニやレストランなどの接客を伴う仕事もできるようになっていきます。

日本で学び働く夢を叶えるために恐れず挑戦してほしい

――現在在籍しているインドネシア人の学生数は

現在は3校合わせて5~6名の学生が在籍しています。多くは進学コースを選択していますが、中には介護施設から奨学金をもらって一般コースで学ぶ人もいます。

私たちとしても、今後はもっとインドネシアからの学生を増やしていきたいと考えています。特定技能をはじめ、今は進学でも就職でもさまざまな選択肢があるので、ぜひ本校で学びの機会を作ってほしいと思います。

――日本で学びたいと考えるインドネシアの若者へメッセージを

現在本校で学んでいる学生は「日本で学びたい、働きたい」と考えている人がほとんどです。このサイトを見ている人の中には、同じ考えを持つ人もいるのではないかと思います。日本はただ勉強をするための場ではなく、未来を築く場でもあります。私たちは日本語や日本文化の勉強はもちろん、就職などもゼロから全力でサポートするので、大きな夢を持つことを忘れずに、ぜひ飛び込んでみてください。