12月9日は「漱石忌」
12月9日は「漱石忌」です。
1916年のこの日、小説家・英文学者の夏目漱石が死去しました。
夏目漱石は、話し言葉に近い表現で文章を書く「言文一致」を完成させた明治時代の文豪の一人です。代表的な作品に『坊ちゃん』『吾輩は猫である』『三四郎』などがあり、日本の千円紙幣の肖像にも選ばれたことがあります。
彼は『門』の執筆中に胃潰瘍を患いました。重篤化と回復を繰り返しますが、『明暗』を執筆中だった49歳の時に、腹腔内出血によってこの世を去りました。本人の希望により遺体は死後解剖され、そのときに摘出された脳はエタノール漬けの状態で東京大学医学部の標本室に保管されています。