2024.08.22 up

長い歴史を誇る日本文化イベント「Gelar Jepang UI」に密着!

8月9日から11日にかけての3日間、インドネシア大学で第30回Gelar Jepang UI (GJUI) が開催されました。GJUIとは、HIMAJA FIB UIという同大学の日本語・日本文学科の学生会が主催している日本のポップカルチャーイベントで、1994年から開催されています。開催30周年の節目となる今年も、会場では日本文化にまつわるコンテストのほか、浴衣を着て練り歩くウォークショップやお化け屋敷、日本のお祭りをイメージした屋台やフリーマーケットなど様々な催しが行われました。

イベント初日には、日本文学専修プログラムの責任者を務めるフィリア氏と2人の卒業生が、日本文化をテーマとしたトークショーを開催。また参加者の日本語能力や日本に関する知識の向上のために、アニメといったポップカルチャ―についてのクイズ大会や、日本語の能力試験のほか、LBI(国際言語学院)の講師による日本語のワークショップも実施されました。そして、初日終盤には日本への短期留学プログラムのセミナーも開講。セミナーには多くの学生が集い、熱心に耳を傾けていました。

2日目には、日本文学科の多目的ホールにてバンド演奏やカラオケ大会、コスプレショーなどが開催されました。また会場の外では、アニメの鑑賞会や漫画作品のレビュー会、実行委員たちとの小規模なカラオケ大会といった独自の催しも行われ、会場内外の各所で賑わいを見せました。さらに、日本の2人組音楽ユニットであるASOBI同盟もゲストで登場。最終日のコンサートを前にトークショーや交流会が行われ、ブースには多くのファンが駆けつけました。

イベント最終日となる3日目、イベントのメイン会場では合気道と居合道の演武が披露され、見事なパフォーマンスが注目を集めました。その後は、前日のカラオケ大会で優勝したティウィさんとバンド大会で優勝したTentative Bandがステージで楽曲を披露。そのほかにもYori、HAREUS、Henohenomoheji、Temabetsu、Shirai Metal、La Belleなどのローカルバンドも出演し、著名なアニメソングや日本の楽曲が歌われ、会場は熱気に包まれました。

3日間にわたるGJUIもクライマックスを迎え、ASOBI同盟がステージに立ちました。『だるまさんが転んだ』やアニメ主題歌にもなった『誰も彼も何処も何も知らない』といったオリジナル楽曲はもちろん、YOASOBIの『アイドル』やCreepy Nuts の『Bling-Bang-Bang-Born』などの流行曲や、『ワンピース』、『NARUTO』、『新世紀エヴァンゲリオン』、『鬼滅の刃』といった人気アニメのオープニング曲もカバー。来場者の中にはともに歌う人が続出し、この日一番の盛り上がりを見せました。最後は、日本の夏の風物詩である盆踊りが行われ、参加者は踊りを楽しみながらイベントを締めくくりました。今年で30周年という長い歴史を持つGJUIは大盛況のうちに終了。来年の開催にも期待が寄せられています。