PS5専用のリモートプレイデバイス「Project Q」が発表される
5月25日(木曜日)、ソニー・インタラクティブ・エンタテインメント(SIE)は、携帯デバイス「Project Q(プロジェクトキュー)」を発表しました。
「Project Q」 は、8インチの画面を備えた携帯デバイスで、PlayStation5 のゲームをリモートプレイで楽しむことができます。このデバイスは、PS5 コンソールからWi-Fi経由でストリーミングを行い、テレビがない場所でもゲームプレイを可能にします。デバイスは、Nintendo Switchに似た形状で、ディスプレイの両側に分割されたDualSenseコントローラーが取り付けられています。
ただし、「Project Q」は専用の携帯型ゲーム機やクラウドゲームデバイスではないことに注意が必要です。「Project Q」は、PS5 にインストールされたゲームに依存しています。そのため、このデバイスは、PS Plusのサブスクリプションで提供されるソニーのクラウドゲームサービスには対応していません。
ゲームはローカルのPS5で実行され、この専用のリモートプレイデバイスを介して操作できますが、残念ながら高速の通信速度が必要です。「Project Q」は最低でも5 Mbps の速度が必要であり、よりよいゲーム体験のためには少なくとも15 Mbps が必要とアナウンスされています。
リモートプレイは、2006年のPlayStation3 から長きにわたり導入されている機能です。最初はPSP をサポートし、後にPSVitaに独占的に対応しました。年月を重ねるごとに、他のソニー製品、WindowsおよびMacのパソコンに対応してゆき、2019年にはAndroidおよびiOSモバイルデバイスにまで広げられました。ラップトップPC、携帯電話、またはiPadに「PS Remote Play」アプリをインストールすることで、比較的簡単かつ実用的にPSコントローラーとペアリングできます。
「Project Q」 では、それをさらに推し進め、ソニーのリモートプレイ技術を活用した携帯型ゲーミングソリューションを提供し、自宅やWi-Fi接続が可能な場所でPS5 のゲームにアクセスできるようにしているのです。