2025年09月25日
いよいよスタート!日本の暮らし:その②
銀行口座を開設しよう
憧れだった日本での仕事が始まります。入社する前に必ず銀行口座を作っておきましょう。銀行口座の開設の手続きについて説明します。

銀行口座の開設に必要なもの
銀行口座は、給与の受け取りやお金の保管などに必要です。入社する前に、会社の人事担当者から「出社したときに必要なものを持ってきてください」と連絡があり、その時には必ず銀行口座の情報を聞かれます。仕事が始まると、銀行に行って手続きをする時間が取れないかもしれないので、事前に準備しておきましょう。
- 本人確認書類
外国人の方が銀行口座を取得するときには、必ず在留カードやパスポートの提示を求められます。海外で使っているアイデンティティカードは日本では使用できません。 - 印鑑
インドネシアをはじめとする海外では印鑑を使う文化がありません。そのため、日本に入国する前に印鑑を作ってきてくださいと言われても、作ることができないのがほとんどです。日本に来てから「銀行口座を作りたいので、印鑑を作りたいです」と注文しましょう。印鑑は、近くのはんこ屋やホームセンターで作ることができます。出来上がるまでに1週間程度かかるので、早めに用意しておきましょう。
ポイント
- 印鑑は、ホームセンターのサービスカウンターで注文すると、安い値段で作ることができます。はんこの専門店では高価なものから比較的安価なものまで幅広くそろっているので、特にこだわりがなければ安い値段のものでも大丈夫です。
- シャチハタはダメ!
シャチハタ(本体の内部にインクが入っていて、スタンプ台がなくても押せるはんこのこと)は、押印面がゴム素材で作られています。何度も強く押すと変形してしまうので、銀行口座の開設では使用できません。印鑑を作るときには、必ずシャチハタではないものを作りましょう。 - 印鑑は日本人にとって、とても大切なものです。外国人にとっては見慣れないものなので管理がおろそかになってしまいがちですが、必ず大切な貴重品として保管しましょう。誰かに保管場所を教えたり、印鑑を貸したりしないようにしましょう。
銀行口座を開設しよう
銀行の手続きは、基本的には要件を伝えれば銀行員が丁寧に案内してくれます。まずは相談内容に応じた番号札を取り、自分の番号が呼ばれるまで待ちましょう。手続きには時間がかかる場合もあるので、余裕を持って行くようにしてください。
自分の番号が呼ばれたら窓口まで進み、「銀行口座を作りたいです」と要件を伝えます。その時に必要な書類などを窓口の担当者に提出します。書類の記入の仕方は順番に優しく教えてくれるので、安心してください。
ポイント
- 窓口で必要なものがそろっていないと、その日のうちに手続きができないことがあります。
- 事前に予約しているとスムーズに案内してもらえます。最近では、インターネットでの予約が必要なこともあるので注意しましょう。
- キャッシュカードを作った場合は、自分の家に書留郵送で送られます。書留郵送は配達状況を追跡できる郵便で、受け取る際には必ずサインをしなければなりません。郵便が届いた時に不在だった場合は、不在票が家に届くので、最寄りの郵便局に問い合わせましょう。
インターネットバンキングを利用しよう
銀行口座の開設には、二通りのパターンがあります。一つ目が通帳とキャッシュカードを発行する方法、二つ目が携帯電話やパソコンなどのアプリを使って口座を開設する「インターネットバンキング」という方法です。インターネットバンキングは、従来のキャッシュカードだけでなく、アプリを使って管理できるのが利点です。このサービスを利用すると、わざわざ銀行やATMに行かなくても、自宅でいつでも取引ができます。銀行によっては、手数料も窓口よりも低く設定されていることがあります。WEB通帳を活用すれば出入金の明細がすぐにわかるので、家計管理もお手軽にできるようになりました。
ポイント
- お金を管理するアプリなので、必ずIDとパスワードは厳重に保管しておきましょう。特にパスワードなどは目に見えるところに残しておくと危険です。しっかりと管理して誰にも教えないようにしましょう。また、定期的にパスワードを変えることをお勧めします。
- 銀行側が定期的にシステムのメンテナンスを行うので、利用する時間帯によってはアプリが使用できないことがあります。この時間帯は取引などの利用ができないので注意しましょう。