2025年09月09日
いよいよスタート!日本の暮らし:その②

インターネット環境を整えましょう

日本で暮らす外国人から寄せられる質問の中で最も多いのが、「日本で携帯電話はどうやって使えばいいですか?」というものです。FREE Wi-Fiを設置している地域や施設はありますが、十分に普及しているとは言えません。日本に来る前に、周辺のインターネット環境などを確認しておきましょう。

イラスト:IllustAC

身の回りのインターネット環境を確認しよう

日本での暮らしをスタートする前に、入居予定の住まいにインターネット環境が整っているかどうかを確認しておきましょう。インターネット回線をすでに契約している場合と、そうでない場合とでは、生活の利便性に大きな違いが出てきます。インターネット環境が整っていないと、これまで使用していた携帯電話が使えない場合もあるため、注意が必要です。

日本の大手携帯会社で新たに携帯電話を契約する場合、機種代金などの初期費用が高額になることがあり、生活に負担がかかります。また、契約プランは、自分が使用する通信量(ギガ数)に応じて月々の支払い額が異なるため、慎重に選ぶ必要があります。

さらに、携帯会社での契約時には、難しい日本語で説明されて内容が理解できず、困ったという声も多く聞かれます。事前に、どのような形でインターネット環境を整えるかを考え、複数の契約プランを比較して、自分の生活スタイルに合ったものを選びましょう。

ポイント

  • 日本で新しく携帯電話を契約するときは、在留カードやパスポート、住民票などの書類を出さなければならないことがあります。
  • 海外から使っている携帯をそのまま日本で使用したいときは、SIMカードを契約する方が費用は抑えられます。
  • インターネット上で公開されているSIMカードの料金プランの中には、価格が不自然に安いものもあり、詐欺の可能性があります。契約する前に、そのサイトが信頼できるかどうかをしっかり確認しましょう。

携帯電話(スマートフォン)を使用するときに注意してほしいこと

最近の携帯電話(スマートフォン)は、通話やメールだけでなく、さまざまな機能が付いており、私たちの生活に欠かせない存在となっています。わからない言葉を調べたり、行きたい場所までの道案内を表示したりと、日常生活で携帯電話は欠かせない道具です。

しかし、利用する場面が増えたことで、携帯電話が原因のトラブルも増えています。日々の暮らしで携帯電話を使う際には、以下の点に注意してください。

  1. 「ながらスマホ」はやめましょう
    「ながらスマホ」とは、携帯電話を操作しながら歩いたり、自転車や自動車を運転したりする行為を指します。日本では、携帯電話の画面を見ながら歩いていた人が前から来た自転車に気づかず事故に遭うケースや、運転中に携帯電話を操作したことが原因で死亡事故につながるケースが多発しており、大きな問題となっています。
     もし相手にケガをさせてしまった場合は、警察に逮捕されたり、裁判で高額な賠償金を請求されたりする可能性があります。携帯電話を使うときは、人の邪魔にならないところに避ける、車や自転車を停めてから使うなど、周囲の安全に気を配りましょう。

  2. 電話をかける時は、時間帯や声の大きさなどに注意しましょう
     通信手段の発達により、携帯電話があれば、海外に住んでいる人とも顔を見ながら話せるようになりました。離れて暮らす家族に電話をかけることで、慣れない日本での暮らしによるストレスも、家族の声援によって明日を頑張る力に変わっていくでしょう。
     しかし、電話をかける時間や声の大きさには十分に注意してください。皆さんが借りている部屋の隣には、人が住んでいるかもしれません。特にビデオ電話はスピーカーから音が出るため、夜遅くに電話をすると、近隣トラブルの原因になりかねません。
     また、休みの日だからといって、大声で長時間、家族や友達、恋人と電話をしていると、隣の住人から「電話がうるさくて眠れない」と注意されることがあります。たとえ日中であっても、隣の人が夜勤明けで寝ていたり、仕事で疲れてゆっくり休みたいと思っていたりすることがあります。そうした相手が短気な性格だった場合、時には怒鳴り込まれてしまう可能性もあります。
     自分が疲れているときに、隣の部屋がうるさくて眠れなかったら、きっと嫌な気持ちになると思います。自分がされて嫌なことは、相手にとっても嫌なことです。日本で生活していくためには、お互いを思いやる気持ちを大切にしましょう。また、もし注意されてしまったときは、その場でしっかりと謝りましょう。

ポイント

  • 道端で携帯電話を使うときは、周りの様子をよく見て、歩いている人や車の邪魔にならない場所に移動してから使いましょう。
  • 自分の家でビデオ通話をするときは、話す時間帯や声の大きさ、通話時間が長くなっていないかなど、周りの人に迷惑をかけていないかを気にかけましょう。