九州で最も大きな都市は福岡県福岡市。そのほかの主要都市として、福岡県北九州市、熊本県熊本市、鹿児島県鹿児島市などが挙げられます。
九州の西側を北から南まで縦断するように九州新幹線が通っています。始発の博多駅(福岡県)から鹿児島中央駅(鹿児島県)までは、約2時間です。
各県に空港がありますが、特にアジア大陸に近い福岡空港は国際便も多く、日本でも屈指の乗降客数を誇っています。東京の羽田空港から福岡までは、飛行機で約2時間です。
日本列島の南に位置している九州ですが、1月の平均気温は10℃を下回ります。夏は、最高気温が35℃を超える猛暑日が連続。夜間も25℃以上の寝苦しい夜が続きます。
九州は現在でも頻繁に噴火する活火山が多くあります。熊本県の阿蘇山、長崎県の雲仙岳、宮崎県・鹿児島県の間にある霧島山、鹿児島県の桜島などです。特に桜島の噴火は、付近の住民にとっては日常。2020年は432回もの噴火が確認されています。火山灰が頻繁に降るため、掃除などの対応が生活の一部となっています。
古代日本の神話や伝説が残るとされる宮崎県高千穂や鹿児島県の霧島は、自然が豊かで人気の観光スポットです。九州北部でも古墳などの遺跡が出土し、古代のロマンをめぐる旅が人気です。
さらに、アジア大陸に近い福岡や、長崎は海外との貿易を古くから行っていた港街として発展。長崎には現在も、西洋風の家や教会が遺産として残っています。古代から近代まで、さまざまな角度から歴史を楽しめるのが九州の魅力の1つです。
また、食文化も特徴的。九州の醤油は甘みが強いことで有名です。日本のほかの地域と比較すると、甘みのある味付けが多い傾向にあります。
外国人の在留者は福岡県に集中しています。中でも福岡市は外国籍人口の伸び率が高く、市のホームページや施設で、外国人の居住に必要な情報を発信しています。韓国までは飛行機で約1時間半程度と、物理的にアジア大陸と距離が近いことから、韓国、中国、台湾の出身の方が多い特徴があります。繁華街には外国人旅行者の姿も多く、多言語対応に取り組む店舗も多いです。