近畿

近畿地方の最大都市は、日本第二の都市ともいわれる大阪府大阪市。そのほかの主要都市として、兵庫県神戸市、京都府京都市、大阪府堺市が挙げられます。北部の滋賀県には日本最大の湖である琵琶湖があり、紀伊半島は山が多く自然豊かな場所も残されています。
近畿地方各地へは、鉄道や新幹線でアクセスできます。「関西三空港」と呼ばれる関西国際空港、大阪国際空港（伊丹空港）、神戸空港があり、国内外への移動が比較的しやすいエリアです。

滋賀県や兵庫県の日本海側では、冬になると雪が積もり、夏は35℃を超える猛暑日が続きますが、全体的には比較的穏やかな気候です。
大阪や兵庫の海沿いは港や工業地帯として開発が進む一方、周辺には豊かな自然が残されています。兵庫の港からほど近い六甲山は、「新日本百名山」にも選ばれています。
琵琶湖は、面積が約670平方キロメートルあり、日本一の大きさを誇る湖です。琵琶湖でしか見られない貴重な魚も生息しており、周辺の農業者や林業者の努力で環境が守られています。また、琵琶湖で行われる「エリ漁」は障害物に沿って泳ぐ魚の習性を利用した伝統漁法で、1000年以上の歴史があります。

奈良県には日本の遺跡・遺産が多く残されており、古いものでは旧石器時代(3万8千年～1万6千年前)のものも出土しています。有名なのは、国宝に指定されている東大寺や、世界最古の木造建築である法隆寺。外国人にも人気の観光スポットです。
兵庫県は、畜産が盛んな場所です。中でも神戸牛は、世界的にも知名度の高いブランド牛肉です。兵庫県内で飼育された牛の中で、厳しい基準をクリアしたものだけが「神戸牛」と呼ばれます。神戸牛と名乗るための基準は、世界で最も厳しいともいわれています。

近畿地方で大阪府に次いで、在留外国人が多く住んでいるのが兵庫県です。ベトナムや中国、フィリピンからの労働者が多く在住しています。兵庫県では、県内の事業者が積極的に外国人人材を採用できるよう、専用のサポートデスクを開設。雇用を促進しています。
また、くらしや情報の面においてサポートする交流協会をはじめ、多数のコミュニティーが存在しています。